二人と始める打算的なラブコメ(体験版感想)

財産目的でお嬢様を狙う主人公と毎日何人にも告白を受けうんざりしているお嬢様の攻防戦

主人公の一真の両親は借金を抱え死亡、そして主人公は親の借金を返済、そんな子供生活を送っていました。その時思ったのが、逆玉の輿計画。お嬢様・お坊ちゃまと奨学金を利用した優等生を抱える学園に入学、お金持ちのお嬢様を口説くために行動を開始します。
この一真の一人称形式でありながら、一真のことを客観的に見るとお馬鹿なキャラとして見えるように描かれています。まずハンサムで勉強が苦にならず頭もよし、借金取りから逃げていた過去のおかげで不良たちを倒す腕っぷしもあり、そして明言はされていませんがコミュニケーション能力も高し……と普通にしていればモテる要素があります。作中でも告白されている場面が(理由があって振りましたが)。

ところが、学園内にいる様々なお嬢様の情報を仕入れたり、見境無しにお嬢様に告白して玉砕していたり、そして童貞で女の子と触れたことがなかったりと二枚目キャラとして描かれています。周りが見えていない。

そんな一真が狙うのは学園お嬢様の中でも別格な帝堂財閥の分家ご令嬢、白雪様。ところが美貌と財産を持つ彼女は毎日何人もの男に告白され、そして振ることを繰り返しています。男にうんざりし告白してきた男達にキツい一言を加えてフります。一真も同じようにフラれてしまうことに。

ここで登場するのが白雪の従者である希乃。偶然主人公に何度も迷惑をかけている女性で主人公からは適当にあしらわれています。ところが彼女は主人公が躍起になって誰かお嬢様と付き合おうとしていることを嗅ぎ取り、脅してきます。お嬢様達にバラされたくなければ白雪の男性恐怖を克服するため付き合え、そして他のお嬢様からは手を引けと(実際はもっと可愛い喋り方です)。また、主人公にも白雪にも打ち明けれない理由が希乃には存在するようです。

主人公は希乃に手解きやセッティングを受けながら、主人公の事も嫌いな白雪と接近しようと動くことになります。(体験版最後は男除けのため名目上の恋人になるところまで)

財産目的が愛に変化するのか?三角関係は?コミカルながら真面目な恋愛フラグも立っています

さて、一真の初恋は幼少の頃、近所の公園で遊んでいた女の子でした。突然の引っ越しで女の子の名前を知ることもできずに別れています。実は白雪にはその面影があり、実は初恋の相手なのでは?と疑問が出されています。また、白雪も初恋が公園であることが希乃の言葉からわかっています。

でも、一真も白雪の堅物で彼を嫌う態度でこの娘は初恋の子ではないとして財産目的で口説こうということで体験版は終了します。まあ、製品版で実は初恋の子だったということになりそうなフラグは十分に出ているので、財産目的で近づいたはずがどんどん好きになっていき……という内容になりそうです。

また、もう一人のヒロインである希乃とは白雪を口説く作戦の協力関係である以上、最も近づくキャラとなります。童貞の一真がです。おっちょこちょいだけど心の中は腹黒さもあるキャラとなっており、独特の可愛さがあります。一番近くにいる異性ということで三角関係的なポジションとなりそうです。あと、ただの従者なのでお嬢様のような裕福さはおそらくありません。一真の目的とは異なる女性であることも面白いポジションです。

一真の親は「財産より愛」を取りそれを誇りに思っていた節があり、序盤の一真はそれを反面教師にしています。おそらく親の心が分かることもテーマの一つでしょう。

ミドルプライスのゲームで体験版範囲ではサクサクとシナリオが進み、二枚目主人公が堅物お嬢様を口説いていく様子はとてもコミカルで読みやすい作風でした。なお、体験版で確認できるエッチシーンは希乃ですが、この時、希乃・白雪とも一真の恋人になって三角関係どころか女性二人はお互いが一真の恋人であることを認識しており、一真も二人を同様に愛する宣言をしていました。体験版終了時からどうしてこうなったのかは非常に気になるところ。

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