ももいろクローゼット(体験版感想)

女の子オタクと話したい……というのは男オタクが妄想する憧れの一つで、そのためオタサーの姫みたいなジャンルがあるわけですがその逆、女オタクだけど周りに隠していて話せないパターンもあります。その場合、現代だとSNSや掲示板で盛り上がることは簡単ですが、それでも隠れオタの場合はリアルで話すことは難しいもの。そんな女の子が一家ファミリーが全てオタの男の子と出会ってしまったらどうなるのでしょうか?

優等生なオタク女子であるだけでなく、しっかりとオタ趣味以外の家庭環境問題もありそうなヒロインを採用した元気一杯のノベルゲーム体験版でした。

オタク一家として育った主人公と隠れオタク女子のオタトーク

主人公の零司はある日、女児童向け変身ヒロインアニメグッズの購入で列に並んでいると生徒会長の各務原有栖(以下アリス)と遭遇。これがきっかけでアリスはオタク一家である零司ファミリーの面々と付き合うことになります。

このアリスを取り巻く環境がまた特殊です。生徒会長で父親は議員、それもアニメや表現規制派議員。そのためアリスはオタ趣味を自分の部屋でこっそり。初めて零司と遭遇した時は同学校とは思わずオタトークに花を咲かせたのでした。学校で零司と再会した時は、もういつ「学内に優等生で生徒会長のアリスが実はオタクだった」ことをばらされるのかとハラハラ、そしてエロオタ的な勘違いで脅されるとビクビク。

言うまでもなくメインヒロインですが、彼女の生徒会長としての正義感の強さがある一方で、勘違いによる暴走やオタク話になると態度が豹変するところ、そして親へ反抗できない弱さなどが行動の節々でわかります。

基本的に零司視点を中心として話が進むのですが、たまにアリス視点にも変更し彼女の暴走っぷりが。また、自身が魔法少女に変身した時を想像してオナニーしてしまうなど、変な魔法少女性癖を持ってそうな一幕も。

メインヒロインとして大ピックアップされ暴走系美少女として魅力的に描かれています。

ザ!オタクファミリー

ミドルプライスのゲームなのでほぼアリスのストーリーになるのだと思いますが、それなりに個性的な面々に囲まれています。学校組としては零司の親友さつき、アリスの親友ヨリコの2人。ややこしいことに学校をサボろうとするさつきに出席させようとするヨリコという不思議な関係もあり。

でも、物語として特に重要そうなのが学校よりも零司ファミリーの面々。妹である壱花は将来黒歴史になりそうな厨二病発言全開の元気っ子。一瞬でアリスと仲良くなり一緒にコスプレして決めポーズを決める一面を見せつつ人見知りなところを見せることも。また、母のなゆたもオタクっぽい雰囲気があり(体験版で核心的な言及はありませんが、公式サイトで元レイヤーとの記述あり)、叔母さんの恵那(お姉さん的な年齢)は新人声優。アリスが羨ましがるオタク一家である賑やかな空間が形成されています。

オタク組である一方、見守る母、助言をする叔母さんと大人の役割をちゃんと果たしています。それは零司の友人となったアリスにも注がれています。鬱屈した家庭環境で育っているアリスが彼女達と関わることによる心の成長もテーマの主軸になっていそうです。

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