抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか?【ぬきたし】(体験版感想)

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ビッチだらけの島へようこそ

日常コメディパートとアホみたいな闘争に全力を持って挑む熱血系パートがいる混じる良作。体験版時点の共通パートも4時間以上かかる大ボリューム。

まずコメディを作り上げるための世界観設定がすごい。もうタイトルの通りなんですが、舞台となるドスケベ島(正式名:青藍島)はドスケベ条例と呼ばれる政策で不特定多数との性行為を推奨しています。住人もそれを常識と思っており、楽しみながらどこでも誰とでも町中で、学校で乱交状態。性人男女の衣服着用が禁止されているヌーディストビーチ、アクメリーゴーランドやシックスナインコースターなどで遊べてさらに基本挿入量無料のドスケベ遊園地など、エッチのためのアトラクションもずらり。観光としても賑わっています。

ロリは将来の礎となる大事な人材だからエッチ禁止、強姦NGなど最低限の決まりも保持。そして、最も大事な点は特定の1人としかエッチをしない、そもそもエッチをしないことも条例で禁止しており、これを破るとギロチン刑として他人との激しい公開セックス刑罰。主人公「橘淳之介」は両親の死が理由で妹の麻沙音と共に、この島に住むことになります。童貞男であり、下級生2を許せないような処女厨である主人公は大反発。反乱チームを結成してこの島の風紀に対立していくことになります。

とにかくまず驚くのはライターの持ちネタ。コンドームアイス、中出しバケツリレー、尻壁オブジェetc、この島の世界観に関連するエロ用語やアイテムが次々と登場し、それらが全てコメディに活かされています。文字だけかと思ったら朝のチュンチュンの代わりに隣の家の喘ぎ声が効果音になっていたり、路上や学校の廊下は常に乱交している人々が背景に描かれていたりと言った手の込み様。もう単純にエロ関係で爆笑してしまうノリが続きます。コメディのセンスが抜群なんですよね。

そして、乱交が当たり前で特定の人間としかエッチしない、又は処女童貞などけしからん思想で育った人間達が住んでいるため、島の人間はこれを常識だと思っています。先生は個人指導と称して淳之介に迫り、風紀委員の礼、郁子らは主人公に懲罰的なセックスを施そうとし、SHO(治安部隊のようなもの)所属の光姫、院長の蘭は彼が模範的(つまりは乱交している)かチェックしようと目を光らせており……そんな大多数の中で逃げ回ることになります。また、彼女達=島の思想に染まった人間のため、「ビッチ」である点に注目。主人公が彼女達に屈辱的な拘束女性上位セックスを迫られることが何度か。

ビッチの中に紛れている清純処女ってひと際可愛いよね

主人公や妹も実はエロい。主人公は処女恋愛系、妹はビッチ系と相対するジャンルを好むも、お互いにエロゲを趣味としています。そして、主人公は自作オナホの販売を行い、妹はエロのために凄腕プログラムを披露できる腕前。兄妹は平気でエロ会話をしつつノリ突っ込みもできる間柄。そして出不精でダメ人間でそこが可愛かったり。まあ、エロゲらしい良キャラです。だけど、島外で育ったため、乱交には否定的で参加したく無い人間で、妹がいくらエロくても綺麗な身体。メインヒロイン3名からは外れていますが、体験版では女性の中で妹の出番が一番多く、魅力的なキャラ。

その後、モブにしか見えず貞操を守りぬいた女性「岬」、合法ロリのため(法律で罰せられることや治安部隊を意識して)相手をされずエッチができない女性「ヒナミ」、ビッチなフリをして身を守っている女性「奈々瀬」と出会い、彼女らと共にこの町の治安部隊や法令と戦っていくことになります。それぞれメインヒロイン3名。

それで感じたのは、ビッチばかりいる島だと逆に清純な彼女らヒロイン達がより一際可愛く見えること。わざとビッチに振る舞いつつもエッチなことに赤面する奈々瀬、ロリ体型を気にしてからかわれると怒りお姉さんぶるヒナミ等、コメディ会話の中にも各ヒロインに個性を入れていき、萌えゲーとしての側面が強く出ています。属に言う日常会話に楽しさがある萌えゲー。もうビッチばかりだと彼女らが清涼剤になります。

治安部隊から逃げる燃えゲーの側面も

あくまで体験版範囲から見る本質はコメディ+萌えですが、後半になってくると燃えゲーの側面も。5人でパーティーを組んでからは治安組織を避けつつ安全に帰宅するためのミッションが始まります。平行して、島内にいるとある人物を探すミッションも。

この時は主人公兄妹の能力が大活躍。島内で不信に思われないため大人のおもちゃの数々に外見を似せた兵器を開発する兄、ハッキングなどで治安部隊の位置を把握するシステムを作り上げる妹。そしてオナホールやローターなど変態な武器を用いて真面目に治安部隊の面々と戦う主人公達。あと、ちらっと政党の名前が出てきたり、謎の女性が戦闘で助けてくれたりと後の伏線になりそうなこともちらほら。

そして、見え隠れするテーマとしては、「マイノリティへの弾圧と対抗」が挙げられます。主人公はとある理由で乱交を生理的に嫌っています。妹はレズで女とはエッチしたいけど男とは(兄以外)絶対にエッチしたくありません。仲間になるヒロイン達も初めは好きな人と、誰とでもエッチしたく無いなどこの島の価値観とは相知れません。それを強制する治安部隊、引いては政令。

エロゲをプレイするユーザーにとって弾圧とは表現の自由など少数目線で奪われる側に立つことが多く、目線は常に弾圧される側です。本作も簡易化して極論すると政策と弾圧の対立物語です。そしてエロゲユーザーにとっては両方の視点をある程度公平的に見ることができる特徴があります。あくまで主人公達目線なので、目的は弾圧される側にいてどう戦うかに注目する物語ですが、その一方でエロゲユーザーにとって青藍島は一種の理想郷でもあるわけです。つまり加害者視点・被害者視点、両者の立場共に共感しやすい状況にあるわけです。

面白いところに目を向けたゲームだなと感じます。そして、テーマは重めだし、要は普通の女の子に法律でエッチを強制している許せざれる行為ですが、コメディと各ヒロイン達の魅力で、あまり重苦しくなく楽しめる点がすごいなと感じるゲームです。

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